こんばんは。
前回は過去記事を再編した物でしたが今回は新規です。ですが同じ国鉄101系の話題です。

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本日はKATO 101系(中央線快速)をお送りしませう。

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(前回より続き)
鳴り物入りで登場した101系でしたが、全車電動車構造であるため使用電力量が格段に増えたにも関わらず変電所など地上設備の整備が追い付いておらず早々に全車電動車化は頓挫し、付随車を10両中2両、後に4両組込み6M4T化され大幅なパワーダウンを余儀なくされる事に。更には主電動機の熱容量の問題からMT比1:1の編成が組めない等経済性の悪さも浮き彫りになり、1960年代に入りMT比1:1構造を原則とし経済性を考慮した後継の103系通勤型電車が投入される事となります。
中央線快速の次はカナリアイエローに塗られ山手線へ投入されましたが、全車電動車構造による高加減速を放棄した101系は駅間距離の短い山手線には全く不向きであり、ほどなくしてウグイス色の103系の投入が開始され101系は塗装変更を経ずに総武中央緩行線に転用され、カナリアイエローが総武中央緩行線のラインカラーとなる等、103系と共に首都圏各線のラインカラー普及に貢献する事となりました。
大成功とは言い難かった101系ですが103系登場後も増備が続けられ、関東圏のみならず関西圏への投入も行われた結果総勢1535両という大所帯となりました。

K1+K2 (2)

「Legend Collection」第一弾として発売された記念すべき初代製品(左)からしばらくして、通常製品がセット形態・編成を変える等のマイナーチェンジを経て復活しました。自分のド近眼及び単純回路の脳味噌では特に違って見えませんが顔も少し変わったと言われます。

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基本仕様は「Legend Collection」と殆ど変りませんが、販売形態が6両基本+4両増結となり、後年の武蔵野線タイプやオレンジのまま転入した南武線、更に関西地区の片町線や桜島線も再現できます(が付属する行先は中央線仕様のみ。別途メイクアップパーツあり)。
台車やパンタ台等の表現・ライトの点灯や付属パーツなどは「レジェンド~」編成とほぼ同様です。

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「レジェンド~」編成(右)との並び。
外観上の特徴となるテールライトは、この編成では東京方先頭車2両が内嵌め・高尾方先頭車2両が外嵌め式と差異が見られます。

お手入れ内容は、パンタ換装以外は「レジェンド~」編成とほぼ同様です。



編成細見

1クモハ101-78

1号車:クモハ101-78
主抵抗器・主制御器・電動発電機を搭載する東京寄り制御車。

2モハ100-76

2号車:モハ100-76
電動空気圧縮機(MH80-C1000)・パンタグラフを搭載する電動車。

3クハ100-67

3号車:クハ100-67
高尾・奥多摩寄り制御電動車。後期製造車は電装準備を止め、パンタ台等も装備しない完全な制御車となりました。
ここまでが3両付属編成。「レジェンド~」編成のTc-M-M´cに対しMc-M´-Tcと組成が異なるのがポイント。

4クモハ101-17

4号車:クモハ101-17
主抵抗器・主制御器・電動発電機を搭載する東京寄り制御電動車。

5モハ100-31

5号車:モハ100-31
電動空気圧縮機・パンタグラフを搭載する中間電動車。この車両が動力車となっています。

6サハ101-36

6号車:サハ101-36
付随車。

7サハ100-211

7号車:サハ100-211
サハ101-200番台と同じ経緯で電装準備工事がされたサハ100-200番台が製造されましたが、電装準備工事の打ち切りに伴いサハ101-200番台よりも少数の製造で終了しています。

8サハ100-36

8号車:サハ100-36
付随車。フル編成にすると電装準備車が2両連なるのがこのセットの特徴です。

9モハ101-161

9号車:モハ101-161
主抵抗器・主制御器・電動発電機を搭載する中間電動車。

10クモハ100-81

10号車:クモハ100-81
電動空気圧縮機・パンタグラフを搭載する高尾・奥多摩寄り制御電動車。

ここまでが7両基本編成。
セットは6両基本が1.5.7.8.9.10号車、4両増結が2.3.4.6号車となっています。

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1号車の行先表示は「東京」に。中央線快速において先頭車の方向に即した行先にすると東京行きしかほぼ選択肢がないのでヘッドマークの有無で差異を付けたいところ。某M社みたく並々ならぬ情熱を注いだ光り方ではなく、実物通りほんのり光る行先表示幕がGOODです。

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4号車のクモハ101-17は「府中本町-西船橋」と武蔵野線の行先を貼って1000番台風味に。

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10号車は「武蔵小金井」表示に。製品付属の行先表示は少なめですがメイクアップパーツを別途購入するとバリエーションが楽しめそうです。

・ギャラリー

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国電スタイルの顔の電車が中央線に無いのはなぜだろう?という疑問は101系を知ってから氷解しました。
中央線におけるこの顔のオレンジ色は早くも1980年代には撤退していたのでどちらかというと武蔵野線のイメージが強いですね。

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ヘッドマークを装着して走る特別快速「おくたま」。余っていたヘッドマークにGMステッカーを貼り付けています。
ヘッドマークデザインにはいくつかのバリエーションがあったようですね。

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101系中央線三種盛り。
非冷房車でも低屋根車や組成の違いなど細かなバリエーションがあったようです。

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6連に減車し武蔵野線もどきに。
元々貨物線として建設されたためか開業当時は日中40分間隔と今では考えられないダイヤだったそうな。

 

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抵抗器冷却ファンの音や「チキチキチキチキ…」というCPの音など、国電の「息吹」が聞こえてきそうな一枚。

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代々他路線のお古が回されてくるなど微妙に冷遇されている感のある武蔵野線ですが、様々な形態差などが209系・E231系体制になってもなお楽しめるなど独特の雰囲気を持ちます。

最後までご覧いただきありがとうございました。