こんばんは

毎週土曜夜8時恒例の保有車両紹介です。

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前回に引き続き鉄道コレクション改 名鉄7300系をお送りしませう。今回は4連Verです。

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(前回より続き)
旧5000系等の非冷房カルダン車よりも旅客サービス的には上であり、他のAL車のほとんどが全廃された1990年以降に至るまで使用されましたが、名鉄での運用は1997年までに終了し同時期に1500V昇圧された豊橋鉄道に譲渡され渥美線で使用されました。豊橋鉄道には、部品取り目的で廃車された中間車2両を除く2連10本・4連2本が譲渡されました。塗装の小変更・電動幕化改造・一部編成を黄色・青色の特別塗装にした以外は原型を比較的とどめ、昇圧前に在籍した雑多な形式を一掃しましたが、その中にはカルダン駆動の元名鉄5200系も含まれていたため、カルダン駆動車を釣りかけ駆動車で置き換えるという珍現象が見られました。

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昇圧に伴い渥美線の車両は全て7300系に統一されましたが、元々優等列車用で2扉転換クロスシート構造且つ起動加速度の低い本系列は、通勤路線で比較的駅間距離が短く優等列車もない渥美線での運用には完全に不向きであり、登場からわずか5年の2002年までに全廃。名鉄の輸送量急増期に現れた助っ人3880系と同じ東急出身の7200系(→1800系)によって置き換えられるという数奇な運命をたどることとなりました。
現在は一部が各所で保存されているようです。

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・模型について
模型は2018年11月発売の鉄道コレクション27弾の名鉄7300系です。Twitterや此処で幾度となく「7300.7300…」と呟いていたら本当に製品化されました。たぶん中の人が見ていらっしゃるのかもしれませんね(※確証無し)。なので嬉しさのあまり3ボックス買い+開封売りで合計4本揃えてしまうという事態に。
しかし2連だけでは物足りないので、3本在籍した4連を作ることに。ブラインドパッケージは大体バリエーション展開があるので豊鉄仕様の発売に期待しましたが中々出ないですね。盛んにバリ展される弾とそうでない弾があります。

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程よいジャンク品があるかと思いましたが中々掘り出せなかったので、意を決して中古で売っていたパノラマカーの増結セットを買ってしまいました。これを種車に改造することに。しかし改造種車に↑もかけられるようになった辺りある意味一人前になったんですかねぇ…(金銭感覚が劣化したともいう)。

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しかし屋根は改造し、床下機器も全く使わずボディのみの利用なのでせっかくのHG製品ですがHGである部分を全く使わないというもったいなさです。ですがこの時の改造を足掛かりに様々なことにチャレンジ出来ているので高い金を払って改造した甲斐はありました。
床下は鉄コレ用床板(2連の動力化で不要になった物)をプラ板をスペーサーとしてボディにはめ込みます。

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動力ユニットはTN非対応の旧タイプを中間車に仕込みました。
装着方法はT車と同じです。

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内装パーツも2連の余りと5200系のパーツを用いて中間車用に改造しています。
塗装などの改造メニューは2連と同様です。

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種車のパノラマカーは分散式クーラーですが実物は集約分散式クーラーなので、GM製のパーツを買ってきて取り換えます。排気扇とクーラーが1両当たり4台必要ですがパーツは各5個入です。

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種車の屋根からクーラーやベンチレーターなどを全て取り外し、GMのクーラーを仮置きして位置を確認します。

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屋根のクーラーやベンチレーターの取付穴をプラ板や瞬間接着剤ですべて(※クーラーの下で隠れてしまうところは省略しても問題なし)塞ぎ、耐水ペーパーをかけて平滑にします。モ800切接ぎ工法の応用です。

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平滑になったのを下地処理で確認してから、GM「ねずみ色1号」で屋根を塗装します。

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クーラー・排気扇は全て取り外しGMの「灰色9号」で塗装し、ネットの画像を参考に屋根の所定位置に接着します。パンタ周りの構造が異なりますが省略しました。

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こうして、サ7400(1枚目)・モ7450(2枚目)タイプが出来上がりました。パチパチ。
なお足回りなど床下機器は2連などと同じものを使用しています。

7300


なおナンバーはBトレ用のステッカーを用いています。
近年では新商品も無くなり寂しいですが、多彩なナンバーや表示類が含まれており重宝していますのでシールだけでも出していただきたいところ(無理難題)。

この時の改造が、後に相鉄3000系(二代目)製作時に一体成型ベンチレーターを切除して跡を埋めるなどと言う大改造の際に大いに役立っているので今から考えると決して無駄な投資ではなかったと思います。

製作について詳しくは→師走のあることないこと3(名鉄7300系の中間車を作ってみる)


さて、以上のような改造を経て誕生した7300系4連2本をご紹介しませう。

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⑤7303F(モ7303-サ7403-モ7453-ク7203)
4連3本のうちの1本。実車は豊鉄譲渡後も4連でラッシュ時を中心に活躍しました。
先頭車は鉄コレ27弾、中間車は先述の通りTOMIXのパノラマカーからの改造です。

1モ7303


モ7303
豊橋・河和方制御電動車。主制御器・主抵抗器・CP・パンタグラフを搭載。

2サ7403


サ7403
MGを搭載する付随車。機能的にはク7200と同様です。

3モ7453


モ7453
主制御器・主抵抗器・CP・パンタグラフを搭載する中間電動車。動力車としています。

4ク7203


ク7203
岐阜・弥冨方制御電動車。MGを搭載。

実際は30両のみの小所帯でしたが、AL車の多くの更新をもくろんでいたようで形式に7200.7300.7400.7450が用意されており大量増備も可能だったようです。7300系が大量増備されていたら名鉄の歴史はどう変わっていたのでしょうか。

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4両固定のAL車グループ、通称「OR車」は亜幹線の優等などに多く入っていたようなので、行先表示は豊橋方が「急行河和」、岐阜方が「急行犬山経由新岐阜」に設定しています。

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気になる鉄コレとTOMIXの連結部分ですが、やはり少し違和感がありますね。
色味もちょっと異なります。気になるときは塗り替えませう。自分は気にならないので(というかめんどくさいので)そのままです。

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内装もいい味出しています(自画自賛)


さて、暫くは4連1本体制でしたが、パノラマカー製作時に中間車が余ったのでもう1本製作しました。


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⑥7301F(モ7301-サ7401-モ7451-ク7201)
栄えある7300系トップナンバーにして4連3本のうちの1本です。実車は豊鉄譲渡時に中間車が廃車され台車は3400系に転用されました。
パノラマカー7000系7001/7043F製作時に余った2次車の中間車を上述の改造を施し2本目の4両固定として落成させました。中間車をわざわざ調達した7301Fとは異なり此方は余り物活用術となります(がクーラーや台車は結局新品を用意している)。

1モ7301

モ7301
豊橋・河和方制御電動車。主制御器・主抵抗器・CP・パンタグラフを搭載。

2サ7401

サ7401
MGを搭載する付随車。

3モ7451

モ7451
主制御器・主抵抗器・CP・パンタグラフを搭載する中間電動車。
7300系同士や連結化を行った3400系と連結できるようこの編成は非動力としています。

4ク7201

ク7201
岐阜・弥冨方制御電動車。MGを搭載。

車輪はKATO製品から捻出した、劣化した黒染め車輪を再利用しています。


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行先表示は豊橋方が「急行鳴海」、岐阜方が「急行弥冨」に設定しています。
OR車4+4での運用があったと思われる(急行弥冨は写真があったが急行鳴海は不明)行先を設定しています。
運用によっては赤マムシの4+4などもあったそうな。

ギャラリー

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3700系知立急行と並ぶ7300系急行河和行。金山橋か神宮前ですね。

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長年共演したモ800との並び。
足回りは基本的に同じところがすごい。

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3400系と7300系4連、OR車同士の並び。
3400系の若作りは以下略。

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7300系と3400系の連結。

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急行犬山経由岐阜行と急行森上行の並び。
30両と旧型AL車全てを更新するには至らなかったためそれらと連結が日常であったようです。特別車両といった感じですね。

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釣りかけ駆動ながら冷房完備。転換クロスシート・乗り心地の良い台車など我が国の旧性能車では最高レベルの車両であるのではと思いますが、中途半端な存在故短命に終わってしまったのが悔やまれますね。
保存もされているようなのでいつか見に行ければと。


最後までご覧いただきありがとうございました。