こんばんは
久々に千度高めのネタ(しかし1週間くらい経過している)をお送りしませう。でも模型ネタです。

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2018年秋の発売が予告された鉄道コレクション27弾。今回は大手私鉄の旧型車がラインナップされました。中々欲しい物に当たらず(と言うか相鉄と名鉄がその都度何かしら製品化されて其方の対応に追われ)しばらくボックス買いは控えていましたが。今回は特に名鉄と相鉄という自分の財布を狙い撃ちしたであろうラインナップであったので久々のボックス界を敢行。
11月下旬に着荷と相成りました。

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お迎えの儀。
陸送トレーラーを引っ張り出して来て陸送搬入を再現。保有する同じ会社の各形式が出迎えます。先ずは名鉄。AL車各形式による出迎えを受ける7300系。

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相鉄歴代車の出迎えを受ける3010系。

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東武各形式(どちらも2000系)の出迎えを受ける5050系。

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西武各形式(と言っても4000しかいない)の出迎えを受ける401系。

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ショボーン…

近鉄は出迎えてくれる車両がいないのでしたorz(嫌いとかじゃなく単に持ってないだけ)


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ともあれ、鉄道コレクション27弾、着荷しました。
少し前の大手私鉄の各形式がラインナップされました。ワタシが子供の頃の図鑑にちょっとむかしのでんしゃとして載ってた方々ですね。

さて、各形式の紹介と行きましょう。
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名鉄7300系
1971年に登場。
当時、大量に存在した3800系等の吊りかけ駆動方式の間接自動制御車(AL車)の体質改善を図るため、それらの機器を流用し名鉄が誇る「パノラマカー」をベースとした車体に組み合わせた車体更新車です。吊りかけ駆動車ながら冷房完備・固定窓・転換クロスシート装備とパノラマカーに並ぶ設備を有し、当初は支線直通特急にも用いられました。
当初は100両以上が存在したAL車の更新を目論みましたが、オイルショックなどに起因する輸送量急増により他社から車両を譲り受けるという緊急事態にまで陥った名鉄は体質改善よりも輸送力の更なる向上に注力せざるを得なくなり、7300系への更新は単年度の30両のみにとどまって後年まで旧弊なAL車が運行される事となりました。

旧5000系等の非冷房カルダン車よりも旅客サービス的には上であり、1990年代に至るまで使用されましたが、名鉄での運用は1997年までに終了し同時期に1500V昇圧された豊橋鉄道に譲渡され渥美線で使用されました。
豊橋鉄道では小改造のみで使用されましたが、元々優等列車用で起動加速度の低い本系列は豊橋鉄道での運用には完全に不向きであり、僅か数年で東急7200系によって於きかえられ2002年までに全廃されました。現在は一部が各所で保存されているようです。

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ツリカケながらも乗り心地が良い台車を履き、冷房も完備。
しかし、全てにおいて華やかな姉達にはとうとう追いつけなかった。
だから「似非パノラマカー」なんてよばれちゃった。

そんな薄幸の、名鉄AL車の最高峰。彼女の名は…7300系。

わたしがずっと待ち望んでいたものが遂に製品化です。名鉄の旧型車(のようなもの)を大量に製作している身としてはやはり欲しくなるもので、ツイッターで幾度となく「7300.7300」と呟いていたら本当に製品化されました。やはりわたしのページって製品化に携わる誰かがご覧になってるんですかねぇ…(んなわけないか)。
と言う訳で感謝の意を込め3BOX分に+して開封理でもう1編成揃えてしまいました。これをどうするかは…そのうち。

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製品は旧形台車を履いた1970年代後半~80年代初頭の姿となっています。
何となく抜けた感じがするのはサボが貼られてないからですかね…そのうちやります。

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モ7300
豊橋・河和方制御電動車。実車は主制御器・主抵抗器・CPを装備。
ナンバーは7305番が印刷済みです。床下機器は旧形電車用ですが、CPをよくありがちなAK-3の流用ではなく実車同様のDH-25風のパーツにしてくれた事に感謝。
実車の台車は当初AL車から流用のD-16等でしたが1980年代初頭に新型のコイルばね台車に交換されています。

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ク7200
新岐阜・弥富方制御車。実車は冷房電源用MGを装備します。
MGは省略されていますが、実車のごちゃごちゃした感じの床下が再現されています。

購入に当たり、ネットで過去の写真を拝見して床下作りを勧めいて行きたいところです。

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前面。
後年の7700、6000系等にも通じる高運転台・パノラミックウィンドウの前面ですが、若干丸みを帯びたそれらとは異なり包丁でストンと切り落としたかのような平面顔であり標識灯周りの装飾も省略されている等素朴な印象です。
ライトは主灯・標識灯のみクリアレンズで上部両脇の2灯はダミーです。

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妻面。
パンタ配管はなくMc・Tcでボディは共通となっています。妻面貫通扉は白に塗り分けられています。

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側面には座席指定特急として使用していた名残の座席指定表示器(白い部分)が再現されていますが晩年は使用停止され塗り潰されていたようです。
座席パーツはグリーンです。名鉄の転クロ車と言うとブラウン系モケットのイメージがありますが実車はどうだったのでしょうか。

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7300系が誇る冷房装置も的確に再現されています。
冷房装置4基のほかに、固定窓のため排気扇が3基装備されています。このレイアウトは後年の7700系でも採用されています。

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他社様のツイートを見て気付いたのですが、アンテナの取付穴があります(左端)。
製品にはアンテナの付属は無いので、今後のバリエーション展開の準備でしょうか。
豊鉄の4連が出たら塗り変えて名鉄に復元してやりたいところです。

名鉄は特に力を入れて整備していきますので、そのうち…

さて次にまいりませう。

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東武5050系
1950~60年代に製造され、1970年代後半に至るまで冷房もなく板張りの床など接客設備が著しく陳腐化していたツリカケ車7800系の主要機器を流用し、8000系と同様の車体を組み合わせて1979年より登場した車体更新車です。
初年度に12両施工されたグループは冷房無しの5000系とされましたが、1980年より冷房付き・電磁直通ブレーキにグレードアップした5050系が4連・2連共に12本が製造されました。
1984-86年には6両固定編成とした5070系が13本製造され、7800系全車の更新が完了しました。
登場時は東上線や伊勢崎線など本線での運用も設定されましたが、後年はより性能の良いカルダン駆動車の増加に伴い本線系統を追い出され、野田線や群馬・栃木方面のローカル運用に従事。2000年代初頭より8000系の転入や運行線区のワンマン化等により、製造から20年に満たない車両も多い中で一気に廃車が進行し、2007年6月に最後の編成が廃車回送された事で東武のみならず関東大手私鉄の旅客車の新性能化が完了したのでした。

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ツリカケ車の魅力に取り憑かれたのは、鉄道走行音サイトで5070系の走行音を聴いて以来ですね~…現代の車両には無い太く力強い走行音が印象的でした。そんなツリカケ車も近年一気に減ってしまい寂しいものです。
製品は、日光線などの寒冷地域での運行に際し、モハの運転台寄りに霜取り用のパンタグラフが増設された姿となります。

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モハ5557
浅草・亀戸・池袋寄り制御電動車。主制御器・主抵抗器を搭載します。
旧型車の車体更新車ですが、安易に旧型車のパーツを流用せず実車に類似した物が取り付けられている所が好印象です。

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クハ5657
東武日光・会津田島・寄居・越生寄り制御車。MG・CPを搭載します。
東武8000系のパーツが流用されていますが実車も同様の模様です(実車のCPはD-3-FRだが製品は8000の物を流用)。

さて、お次は…
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近鉄2400系
近鉄大阪線のいわゆる「青山越え」と呼ばれる急峻な連続勾配区間をMT比1:1で走行できるよう、当時としては強力な155kwモーターを搭載した車両で1966年に登場しました。この装備は、後年まで大阪線一般車両の標準として長らく受け継がれました。
2400系の増備は2連6本で終了となり、1968年からはラインデリア装備となった2410系が、1971年からは3両編成となった2430系が登場し、グループ全体では112両の大世帯となりました。
1970年代以降全車に冷房化・塗装変更・行先方向幕設置などの改造を経ましたが、2400系12両については2004年までに全廃。2410系・2430系は僅かに廃車が出ているものの登場から45~50年が経過する2018年現在でも大多数が活躍します。

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鉄コレの説明文では
「近畿日本鉄道2400系は大阪線は津の1M高性能車で1966年に登場しました。2004年に全車廃車となりました。」と素っ気ない文章。もう少し上↑みたいに書くこと無かったのかなぁ…と(笑)。
馴染みのない近鉄の馴染みのない大阪線(乗るのは奈良京都橿原系統が中心で大阪線は桜井→大和八木しか乗った事が無い)の昔の電車ですが、類似する車両は現在でも現役と言う事でがぜん興味が湧いてきました。これが沼の入口なんですかね…
行先は「準急・名張」が印刷済みですが、調べたところ晩年の2400系は支線である信貴線専属で走っていた編成もあるようなのでそれを再現して見る事としませう。

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モ2405
伊勢中川・信貴山口寄り制御電動車。主制御器・主抵抗器を装備。
山岳区間での走行のため発電制動・抑速制動を装備し床下一杯に抵抗器が並びます。

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ク2505
上本町・河内山本(信貴線)寄り制御車。MG・CPを搭載。

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台車はKD-60形コイルばね台車で、この系列のために新規製作したとの事。

う~ん…近鉄沼も中々危険ですなぁ…

と言う訳で次回に続きます。次回は久々の地元車登場ですね(たぶん)。