こんばんは
引き続き日帰り遠征の記事をお送りしましょう。第2部となります。
第一部まとめ↓
第2部
そろそろ帰る事としましょう。どうやって帰りましょうかな…?
降り立ったのは鉄道では3つ位選択肢があるうちのこのホーム。成田スカイアクセス。
もと来た道(※来てない)を戻るのは詰まらないので、序章の東葉高速同様一念発起しようと言うわけです。
京成本線経由と成田スカイアクセス経由では運賃が全く異なるため、それらの境界は厳重に分離されています。ご覧の通り2者のホームは縦列配置であり列車によっては縦列停車も見られるようです。隣には普段使っている「エアポート成田」(の愛称は消えたんだってば…)。
※判りにくい場合はWiki先生へ
さて、乗車する列車は…
スカイライナー
に乗車します。
アクセス特急で行こうと思いましたがどーせロングシートなので此処でも一念発起して特急券窓口に並びました。
しかしながら運賃1235円+特急料金1230円とは…汗。普段フリー切符駆使して普通列車ばかり乗っていると高さが身に沁みるものです…笑。
※並走する成田エクスプレスは運賃1317円+特急料金1500円と更に高い…。まぁそのうち乗りたいところです。
乗車列車は16:58初の「スカイライナー40号」。
自分たちの世代の電車図鑑には床屋の看板みたいな色をしたAE100形が載っていましたが、成田スカイアクセス開業と共に世代交代し、現在は二代目AE形が空港連絡の役を担います。
何と言ってもその特徴は、在来線最速の時速160km/hでの走行。北越急行の「はくたか」が飛び去ってからは日本で唯一の物となっています。それに対応する流線型の前面は「疾風」をイメージしたものとされ、シンプルでスピード感あふれる物となっています。
今までの赤青などカラフルな感じだった京成電車とは一線を画す、白と濃いブルーによる落ち着いた雰囲気の塗装です。
側面のロゴマーク。
SKYLINERの「S」をあしらった筆で描いたようなデザインが特徴です.スピード感と共に「和」の雰囲気も感じられます。
側面表示はフルカラーLED。行先は英語と交互表示となります。
乗車車両。最後部車両でした。
さて、車内清掃終了のようなので車内へ。
車内(ボケブレ写真御勘弁)。
天井はドーム状でJR等より一回り小さい車両規格ですが非常に開放的な雰囲気です。
床面は、東京五輪のエンブレムにも使用される日本の伝統模様である市松模様がデザインされています。
座席。
モケットは車両外装同様の濃いブルー(藍色)です。足元には電源コンセントを装備します。
座席が妙に薄っぺらい気もしますが、上野まで1時間弱の乗車ではそれほど気にならないのでしょう。
空港連絡列車なので、各車客室とデッキの境には、大型荷物置き場が設置されています。
客室出口のドア上にはLCDモニタが設置されています。
スカイライナーのロゴがアニメーションで描かれるギミックも。
これから走る経路も表示されます(中国語なのはたまたま)。
ブルーリボン賞プレートと防犯カメラ。
テーブル。
さて、いよいよ出発。2ビル駅からかなりの乗車がありました。
2ビル駅を出ると列車はぐぅーんと加速し、あっという間に高速域に。
根古屋信号場を高速で通過し、JR成田線との並走区間をガンガン飛ばして行きます。
静かに飛ぶように走るその姿はまさにエクステリアデザインのテーマとされた「風」そのもの。
成田湯川通過動画はコチラ(Twitter)
北越急行のはくたかはトンネルばかりでイマイチ速さが判りませんでしたが、此方は早さを実感出来るのでお勧めです。
成田空港駅の売店で買ったコレをおやつに。
銚子電鉄の4倍近い速度で走る列車の中で食うとは思わなんだ。
印旛日本医大駅を過ぎて北総線に入ると少々スピードが落ちます。
最初に美味しい物を食べるべく上りに乗るか、楽しみは最後まで撮っておくために下りに載るかはお好みで。
列車は掘割の中を走ります。
かつてこの辺りは成田新幹線の他に、都営新宿線本八幡駅から先を延伸した千葉県営鉄道北千葉線という路線の構想もありましたが此方も未成となっています。
並走する広大な敷地はそれらの夢の跡なのでしょうか…しかしかつての成田新幹線構想が一部形を変えてこのように実現したのはまことに意義深いものです(成田新幹線は主に起点側の都内で反発が大きかった、との事)。
江戸川を渡り東京都へ。
高砂を過ぎると下町に入りカーブの連続。スカイツリーが車窓に見えます。
京成関屋を出た辺りで京成の下をくぐって行く謎の線路。
コレは東武の千住貨物駅への引き込み線の跡です。
東武の貨物輸送華やかなりしころの遺構です。
大部分の跡地はマンションなどに転用されていますが、産廃業者の敷地となった部分は今でも線路が残っているようです。外からは見づらそうですが車窓からは子のようにはっきり判ります。
都内にはこういった知られざる廃線などが結構あって面白いですね。
メトロ・TX・常磐を跨ぐポイントでは残り少なくなった03系5ドア車と遭遇。
そして成田空港駅から約40分(最速36分とされているのは2ビル~日暮里間)で日暮里駅到着。
東京方面へは京成上野寄りも日暮里の方が乗換えが楽なので降車が結構ありました。
そして日暮里出発後高架を駆けのぼり、山手線などをダイナミックに乗り越してトンネルに突入。京成の上野~青砥は比較的後発の路線なので上を跨ぐ回数が結構多いです。
判りにくいですが東京地下の廃駅、博物館動物園駅です。
上野公園敷地内にあり各種施設に近いにもかかわらず地下駅故の制約や利用の減少により1997年休止・2004年廃止となった駅です。ペンギンの壁画や国会議事堂のような駅舎などの見どころがありかなり有名な存在です。ホームや駅舎は解体されず現存しています。
休止から20年余、駅舎が東京都歴史的建造物に認定され、更に京成電鉄は改修を行い今秋の公開を目指しているとの事。機会があれば是非とも見に行ってみたいところです。
この他、博物館動物園駅と日暮里駅との間にはかつて寛永寺坂駅という駅も戦後すぐまであり(同様地下駅)、近年まで駅舎が残っていましたが現在は解体されコンビニとなり、ごく一部の遺構が残るのみですがホーム部の空間は今でも残っています。
京成にはこういった、地下に眠る旧駅という神秘的なものが結構あって非常に興味深いです。
その戦前の遺構を、時速160kmで走る車両でゆっくり見ると言うのもまた不思議なものです。
タイムトンネルのような地下線をのんびり走り(夕方ラッシュ時の始まりだったので結構詰まっていた)、いよいよ終着上野。成田空港からの45分間の旅も終了です。
京成上野駅到着。
AE形同士の並び。
いやぁカッコいいなぁ…
(模型買ったら負けたと思え)
乗ってきた列車はイブニングライナーとなり、折り返して行きます。
長期にわたってお付き合いありがとうございましたm(__)m
どの書庫に入れようかと迷いましたが交通費でかなりの額が飛んでいるので遠征扱いとなりました(笑)
今回の遠征は、自分の知らない場所で知らないものを結構見る事が出来ました。日々の撮影や模型弄りもよいですが、時にはこういう未知の存在を辿る旅も面白そうですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。