こんばんは
残暑も未だ厳しく、屋外活動をするにはまだ暑すぎます故模型ばかり弄って遊んでます(たぶんこの先も何やかんやで撮影に出ない日が続きそうな気も)。
さて、そんな夏の盛りに新車入線です。
久々の緑色ケースの新品です。101系以来ですかね。
新発売の「205系5000番台 武蔵野線(サハ大窓)」です。
首都圏に残った103系を置き換えるべく山手線へのE231系投入で捻出された205系は首都圏各地の路線に転出しました。そのうちの1つである武蔵野線は、直通先の京葉線のトンネル内に急勾配区間が存在するため6M2Tと電動車比率を上げる必要がありました。しかしそのように転用しては他線に割り当てる電動車が不足するため、VVVFインバータ制御に改造して性能をアップしMT比1:1の4M4Tでも対応可能にしたのが5000番台です。
初期の2本は総武線からの転用で、以降は山手線(1本のみ南武線)からの転用となります。一部編成は埼京線6ドア車組み込みで放出されたサハ2両を組み込み山手線由来の小窓ドア+埼京線由来の大窓ドアという混在編成となっています。更にそれでも電動車が不足したため、武蔵野線に新製投入された6M2T編成1本を5000番台化しモハユニット1本を捻出し他の編成に組み込むと言う荒業も行っています。
さらに京葉線から1本が転入し、総勢8連36本288両の大世帯となった5000番台は0番台や後年転入する209系と共に活躍しましたが、山手線へのE235系投入に伴うE231系の転出により、首都圏最後の205系の牙城・武蔵野線にも遂に置換えのメスが入ることに。
しかし武蔵野線に所属する車両は全てインドネシアに譲渡される見込みであり、今後の第3の人生が注目されています。
以前KATOから0番台生え抜き・5000番台と何度か発売されていますがそれらから随分と魔が開き、実車も遂に置換えが始まった2018年に再販される事となった205系5000番台。友人が沿線民であり撮影でよく利用する事もあって今回導入する事に。既存製品と大きく変わらず一部の焼き直し・セット構成変更程度ですが元々が良い出来のため現代の製品に比べても遜色はありません。
ですがLED全盛の2018年に於いてもライトは麦球と言うここだけ昭和感が漂っています。
まぁ低速時に暗い以外は特に問題も無いのでこれはこれでよいのかと思いますが・・・
付属品はステッカーと、アンテナ・信号炎管と最小限です。
ステッカーは、行先表示がLED化・優先席表示が変更された近年の内容が収録されています。
~収録内容~
50E 武蔵野線
48E 府中本町
81E 東 京
15E 海浜幕張
56М むさしの号八王子
35М むさしの号 大 宮
57М しもうさ号新習志野
基本はちゃんと押さえてありますね。
何といっても今回製品の特徴は小窓ドアと大窓ドアが混在している事でしょう。
埼京線6ドア車組み込みで外された4ドアサハを山手線からの6両に組み込むと言う実に区立のいい方法です。編成によってバリエーションが豊富なのも武蔵野線205系一族の醍醐味ですね。
5000番台の特徴であるVVVFインバータ制御装置。首都圏のJR通勤車は大体日立or三菱ですが205系だけは珍しい東洋電機製のIGBT-VVVFを搭載しています。なので音だけ聞くと京急とか京成に乗ってる気分ですね。
ちなみに、一部編成からはずされた元の界磁添加励磁制御装置とモーターは253系増備編成に再利用されたとの事。
台車はVVVF制御化に伴い主電動機が誘導電動機に変更されたため、それに対応するべく小改造が行われ形式もDT50からDT70へと変更されていますが外見上の変化はほぼありません。
上記の変更に無関係なクハ・サハの台車については無改造のまま使用されています。
屋根上。
ベンチレーターが別パーツで無い旧来の構造ですが古さはあまり感じませんね。
妻面。
幌は未装着なのでAssyパーツから掘り出して撮り付けませう。カプラーはKATOカプラー密連形が標準装備となっています。
所属表記の「千ケヨ」や定員数もはっきりと読み取れます。
それデハ、1両ずつ解説
クハ205-16(1号車)
(武蔵野線内基準で)東京・海浜幕張方先頭車。
5000番台化は電動車のみなので先頭車は帯の変更程度です。
モハ205-5067(2号車)
VVVFインバータ制御装置を搭載する中間電動車。
0番台からの改造ですが、改造順にナンバーを振り直しているので元のナンバーとの規則性は基本的にありません。
モハ204-5067(3号車)
MG・CP搭載する中間電動車。模型では動力車となっています。
近代的なVVVFインバータ走行音と昭和世代のCP・MG音、そして「プシューッバターン!」と豪快に開閉するドアの協奏は中々面白いものがあります。
サハ205-158(4号車)
最強線から転用された付随車。見ての通りドア窓は大型の後期形です。
サハ205-159(5号車)
最強線から転用された付随車。
基本的に最強線の同じ編成から2両ずつ引き抜かれているようです。
モハ205-5068(6号車)
VVVFインバータ制御装置を搭載する中間電動車。
モハの番号は基本的に(編成番号×2)+5000(この編成を例にすると5068-5000=68。68÷2=34。よってケヨ34編成)で乗ればすぐに判別できますが、一部モハユニットを他の編成と降り変えている編成もあるようで益々複雑怪奇です。
モハ204-5068(7号車)
MG・CP搭載する中間電動車。205系において、MMユニットを3本組み込む編成は1本がMG省略となりますが、それを種車としたモハ204-5000はMGに代わりSIVを搭載します(この編成はMG)。
クハ204-16(8号車)
(武蔵野線内基準で)府中本町・八王子方先頭車。
山手線からの転入車に関してはクハの番号=山手線時代の編成番号なのでどの編成だったかが判りやすいです(が、モハユニットが1本1本別々の編成からの転入だったりとかなり複雑)。
ここで模型化されたM34編成の実物を。武蔵野線205系の「比較的まともな」編成のラストナンバーです。M35編成はご存じメルヘン顔・先日インドネシアに旅立ったМ36は元京葉線です。
クハはヤテ16編成ですがサハは埼京線、モハユニットはそれぞれヤテ55・56編成と2両ごとに出自編成の違う寄せ集めの体を成しています。こういう目に見えない凸凹さも武蔵野線の醍醐味の一つでありますね。写真は行先表示がLED化された現在の姿ですが幕表示の写真は記事の前の方に載っています。
さて、今後の改造ですがライト類のLED化をはじめ、室内塗りや内外のディテールアップ等今まで培ってきた技術を駆使して出来る限りリアルに仕上げていきたいと思います。どうか長い目で見てやってくださいまし。
オマケ話
取説に載ってる実車写真ですが、編成札をよく見ると何とМ32編成。
武蔵野線生え抜き編成からモハユニット1本をもらって5000番台化した珍編成です。この編成も埼京線出身のサハを組み込むため小窓と大窓の比率が1:1になると言う武蔵野線では珍しい形態です。また生え抜き車由来のモハユニットのみドアエンジンが異なると言う特徴も持っています。
この編成が載ったのは偶然なのか、それとものメーカーの遊び心なのか。
記事ネタは入っていますが文字起こしする元気が無いので当面もまたスローペースで行かせて頂きます。あしからずm(__)m
最後までご覧いただき、ありがとうございました。